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🟨 逸品シリーズとは?
YUKIBASEが勝手に選ぶ「いつか欲しい、憧れの逸品」を語る企画。 レビューじゃない。比較でもない。 ただ、見てしまった。惹かれてしまった。 そして「これは逸品だ」と思った。 そんな熱量だけで書いてる、主観100%の妄想レビューです。
※この記事にはPRを含みます。
🍃 香りの原点を語ろう
香水でも芳香剤でもない。 これは、“空気を変える香り”。 伽羅(きゃら)──静寂と威厳を纏う香木の王。 戦国武将も、宮中の貴族も、伽羅を焚いていた。 そんな香りの逸品を、今の私たちも味わえるとしたら──それは贅沢の本質だと思う。
でも、そもそも「香り」って何だろう。 香りは、記憶を呼び起こす。空間を変える。人の気配を残す。 そして、香りには“原点”がある。 それが、火を使って木を焚くという行為。 香木──その中でも、自然が数十年かけて育てた奇跡の樹脂が沈香(じんこう)。 さらにその中でも、最上級の香りを放つものだけが“伽羅”と呼ばれる。
香りの原点は、人工的な調香じゃない。 自然と時間が作った香り。 それを焚いて、空間と心を整える。 それが伽羅。 それが、逸品。
☕ 銘柄を“飲み物”で例えると(フリガナ付き)
銘柄(読み) | 香りの特徴 | 飲み物で例えると |
---|---|---|
羅国(らこく) | 甘くて優雅 | ストレートティー(甘さ控えめ) |
真那賀(まなか) | 辛味と力強さ | シングルモルトウイスキー |
佐曽羅(さそら) | 苦味と静寂 | 深煎りブラックコーヒー |
青陽(せいよう) | 清涼感 | ミントティー |
當麻(たいま) | 渋みと重厚感 | 濃茶(抹茶) |
※香道では、伽羅の香りを「五味(甘・酸・辛・苦・鹹)」で捉える。 まるでワインや茶葉のように、香りに“味覚”がある世界。
🛍️ 手の届く伽羅の逸品
本物の伽羅は数十万円することもあるけれど、香りの世界に触れる入口として手の届く逸品もある。 香十オンラインショップでは、銘柄別に伽羅製品が揃っていて、初心者にも扱いやすいラインナップが豊富。お洒落な香立てや香炉も売ってておすすめ。創業450年は生きる伝説。
創業1575年京都発祥の香老舗「香十」
🔸 香十の伽羅ラインナップ(一部抜粋)
商品名 | 特徴 | 価格(税込) |
---|---|---|
伽羅静玄(きゃら せいげん)20g | まろやかで落ち着いた香り | ¥4,400 |
伽羅金剛(きゃら こんごう)短寸 一把 | 力強くスパイシーな香り | ¥3,630 |
伽羅大観(きゃら たいかん)バラ詰め | 香道の世界観を味わえる本格派 | ¥17,600 |
武蔵野 桐箱進物 伽羅揃え | 贈答にも使える伽羅入り線香 | ¥3,850 |
伽羅静玄 円錐型 香台付 | 空間演出に最適なフォルム | ¥6,600 |
👉 詳しくは香十オンラインショップの伽羅一覧をチェック。

🧘♀️ 香りを語る贅沢
伽羅は、語るほどに深くなる。 焚くほどに静かになる。 そして、触れるほどに“自分の空間”が整っていく。 一粒の香りが、日常を逸品に変える。 それが伽羅の力だと思う。
☕ 羅国を焚いた日の妄想レビュー
妄想100%、香りの記憶もないのに、香りの記憶を語る。 そんな無茶を、真面目にやる。
朝、窓を開けた。 風はない。空気は止まっている。 だからこそ、焚く。 伽羅──羅国。 甘さ控えめのストレートティーのような香り。 静かで、澄んでいて、でも確かにそこにいる。
火を入れる。 香炉の中で、羅国が目を覚ます。 煙は細く、まるで呼吸のように立ち上る。 その瞬間、部屋の空気が変わった。 音が遠くなる。 時間がゆっくりになる。
香りは、甘い。 でも砂糖じゃない。 紅茶の葉が持つ、あの自然な甘み。 鼻に抜けるとき、ほんの少しだけスパイスが混ざる。 それが、羅国の輪郭。
この香りは、誰かのためじゃない。 自分のためでもない。 ただ、空間のために焚いている。 空間が整えば、心も整う。 それだけのこと。
焚き終わったあと、部屋には何も残っていない。 でも、確かに“いた”という気配だけが残っている。 それが、羅国。 それが、香りの逸品。優雅で贅沢の極み。