中古のスタッドレスタイヤって大丈夫なの?中古スタッドレスタイヤの選び方と注意点

中古タイヤについてのお話です。巷では安い新品買うくらいなら安心できるメーカーのタイヤを中古で買うよ!とかタイヤは安くても新品の方が良い!とかいろいろな考え方を持ってる方がいますよね。

どっちが正解なのかは正直ケースバイケース。

当然新品の国産ハイエンドなタイヤとどこぞの国の激安タイヤとでは性能差は明確に違います。

それなら多少古くても国産メーカーのタイヤを中古で買ったほうが安心できるよね?

確かにそうだと思います。

ですが!

実際にはこんなことなら激安でも新品買っておけば良かったていう人も何人か見てるんですよね。

で、実際に話しを聞いてみると選んだタイヤが悪い!

なんでこれ買ったの?というようなタイヤです。

店員さんに1シーズンだけならこれで十分とか言われたようですが、騙されてしまったみたいです。

なんで失敗してしまったのか。

というのも中古のタイヤ選びって意外に難しいです。

良心的なお店なら変なタイヤはそもそも置きませんが、通販とかフリマアプリで見抜くのは知識がないと無理です。

目の前に実物があっても見た目やちょっと触ったりした程度では品質を判断するのは難しいです。

ではどうすれば使えるタイヤだと判断できるのか?

それを教えます。

しっかり知識をつけてお得なタイヤを見つけましょう。

絶対見るべきタイヤのチェック項目は3つ

・タイヤの製造年月日

・サイドウォールのひび割れ(オゾンクラック)

・残り溝の深さ

この3つは絶対にチェックする必要があります。

では一つづつチェックしていきましょう。

タイヤの製造年月日を確認

まずタイヤの寿命ですが製造日から夏タイヤは5年、スタッドレスタイヤは3年が定説ですが使用状況、保管方法や駐車してる場所によって寿命は大きく変わります。

例えば車庫で車を保管している場合と外の日当たりの良い場所で駐車している車ではタイヤの寿命が変わってきます。

タイヤの劣化の一番の原因は紫外線です。

紫外線を常時浴びるのとそうでないのでは劣化スピードが変わります。シーズンオフでの保管方法も関係ありますので一概に新しい方が絶対良いとは言えませんがそれでもなるべく新しいものを選びましょう。

製造年月日はタイヤの横にこんな表示で書いてあります

見るのは右4桁の数字2518です。

これは2018年の25週間目に製造されたという意味になります。

最初の25が製造された週、18は2018年の18なんですね。

なので7月くらいに製造されたということがわかります。

ですので、タイヤの性能をしっかり出せるのは3年くらいという知識を持っていると

型は古いけどこのタイヤは1シーズンしか使ってないので安心です。

みたいな売り文句には引っかからなくなりますね!

気をつけてみてください

サイドウォールのひび割れ

これは一目瞭然なのですがサイドウォールのひび割れ具合で劣化状況がわかります。

このひび割れは別名オゾンクラックとも呼びますが劣化の大きな要因が紫外線です。なので新しい割にひび割れているのはやめたほうが無難です。

先述したように保管方法に問題ありな可能性があります。

一般的にひび割れはタイヤの表面だけなのでそこから空気が漏れるなどといった事はないです。

しかし、劣化は劣化です。段差での強い衝撃を受けたりや縁石に擦ってしまった、なんてことが起きたときにバーストなどしてしまう可能性が高くなります。

何より見た目が良くないですからね、タイヤワックスなど塗ると目立たくなることもあるのでパッと見での判断は危ないです。

しっかり見てくださいね。

残り溝をチェック

実はスタッドレスタイヤには2つの点検箇所があります。「スリップサイン」と「プラットホーム」です。

簡単に言うと「プラットホーム」スタッドレスタイヤとしての使用限度。

「スリップサイン」タイヤとしての使用限度です。

スリップサイン

スリップサインとは、残り溝の深さ1.6mmになったよという目安です。

タイヤがすり減ると溝がなくなり、スリップサインが出ます。

実は保安基準と呼ばれる法律でタイヤの摩耗による使用限度は残り溝深さが1.6mm以上と決められています。

この赤丸で囲っている箇所がスリップサインです。だいたいタイヤの中央の溝にあることが多いです。

スリップサインが1箇所でも出ると使用してはいけないことが法律で定められていますので当然ながら車検も通りません。

それどころか砂利でスリップしたり水たまりや土砂降りな日などでハイドロプレーニングを起こし重大な事故に繋がる可能性が高くなりますので絶対に使用しないことです。

プラットホーム

新品タイヤが50%程摩耗した時に現れるサインです。

赤丸の箇所がプラットホームです。ギザギザの突起が特徴になります。

これが冬用タイヤとしての使用限度を示しておりスタッドレスとしての性能が低下します。

使って使えないこともありませんし車検に通らないこともありませんが冬用タイヤとして期待はしないほうが良いです。

購入時に注意したいのは例えばネットなどで冬タイヤの残り溝が残り6割なんて書いているものだと、まだ半分以上残ってるじゃん!と思うかもしれませんが

実質1割程度しか残っておらずシーズンが終わる前に限度に達する事になってしまうこともありますので気をつけましょう。

積雪していない路面でのスタッドレスの使用はタイヤの摩耗が早くなりますし、性能引き出すにはタイヤの表面を多少削る必要があります。

タイヤ表面の古い部分を走行しながら剥いていくイメージです。

剥け終わった頃に何割残っているのでしょうかね。

ちなみに走行距離が短く冬シーズンが終わった後に夏タイヤとして履きつぶす目的ならばそれでもいいかもしれません。

まとめ

「タイヤの製造日」「サイドウォールの傷」「残り溝」この3点を理解した上で予算に合う国産ブランドタイヤを探してみましょう。できればBRIDGESTONEが良いです。

タイヤは命を預けるものなので本当なら一番妥協するべきではない部品です。

ただ、新品のタイヤはなんせ高いのでよほど遠出をする予定が頻繁にない限りはなかなか購入するのは躊躇ってしまいます。

ですのでこの知識を持って良いタイヤに巡り会えることを祈っています。

最後に

良い中古タイヤは在庫がなくなるのがメチャクチャ早いので9月くらいには探し始めとくことをオススメします!

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